編集部移転と創刊準備号の入稿が重なって、
この10日間は、まったく練習ができなかった。
桜が美しい瞬間である。
例年だと、目黒川沿いや四谷の土手、日体大前の遊歩道など、
お気に入りのお花見ランコースがいくつかあって、
そこまでランニングするのが楽しみなのだが、
そもそも今年は、桜並木のある場所がわからない。
その上に、この忙しさなので、到底走ることなどできなかった。
練習ができていなくとも、時は迫っている。
宮古島のレースまで、カウントダウン状態。
なのに身動きがとれないという焦りとストレスで
今にも爆発しそうだった。
本日、夜、少し時間ができたので、
ランニングシューズに履き替え、
夜の多摩丘陵に飛び出した。
すぐにあちこちで、満開の桜に遭遇。
こぼれ落ちそうな薄紅が、夜空に映えていた。
ちょうど雲間から月が覗き、
さらに桜に彩りを添えていた。
10キロ1時間ほどのペースで、
ゆっくりだけれど、
夜桜ランを大いに楽しんだ。
やはり身体を動かすのは、気持ちがいい。
......それにしても、
尾根幹線から一歩中に入り、
遊歩道のようなところに入ると、
真っ暗になってしまう。
さすが、多摩丘陵である。
闇がごく間近にある。