木更津トライアスロン 参戦記
高速コースの罠

旅烏のオリンピック・ディスタンスの自己ベストは、
2008年の天草大会で出した2時間33分22分だ。
いつか2時間30分切りをしたいという思いがあったが、
50代も半ばとなり、その目標達成はほど遠くなりつつある。
木更津トライアスロンが開催されて3年。
自衛隊の敷地内の平坦な滑走路を利用する高速コースだから、
1回目の大会は、自己ベスト更新ができるのではないかと
意気込んでレースに臨んだ。
しかし、スイムアップからトランジッションまでの距離が
思いのほか長い上に、バイクは頑張ったが、
ランが思ったようにタイムが伸びず、
結果は、2時間40分59秒だった。
2回目は、風雨でコンディションも悪く、2時間51分2秒。

レース当日、曇りベースで、思ったより蒸し暑くなく、
コンディションとしては昨年よりも数段よかった。
「お、これは自己ベスト狙えるのではないか?」
懲りない旅烏。
いい歳をして、実は密かにそんなことを考えていたのである。

PHOTO BY KONDO
スイムは最終ウェーブからのスタートだったので、
前のウェーブでコースを確認し、左端からスタートすることに。
フローティングスタート地点に向かおうと泳ぎはじめたら、
指に嫌な痛みが。
底についていた牡蠣に触れてしまったようだ。
足元は気をつけていたが、まさか指をやられるとは。
あわてて指を見るが、血は出ていないようなので、
そのままスタート地点へ向かう。
左端の先頭から、大外からブイを目指して進む作戦。
指は滲みるものの、我慢できる範囲。
気を取り直して合図とともにスタート。
幸いバトルもなく、コース取りは成功した。
前のウェーブに追いついて、少しもたついた箇所もあったが、
総じて快調に泳げた。
ただ透明度が悪く、いつものコバンザメ作戦ができず、
ほとんど自力で泳いだため、思ったよりタイムは伸びなかった。
それでも 「まだイケる!」
そんな気分だった。
SWIM 0:32:11
(451/1349)

スイムアップしてトランジッションまでのランは、
息が上がってあまり速く走れなかった。
ロングのレースに慣れていると、
ついトランジッションでは、もたついてしまう。
素早い行動がとれないのだ。
少々のロスがありつつバイクコースへ。
バイクコースに入ったとたん、風の抵抗を受ける。
しかしDHポジションで押していく。
メイン滑走路に入り往路は追い風だった。
DHポジションでガンガン行くも、40km/hが精一杯。
前はもっと出たなぁと思いつつ、折り返せば向かい風。
それでも30km/hを落とさないように頑張る。
セントレアが終わってから、バッテリーの調子が悪く
ヌー号(TTバイク)はバイクショップに入院。
合宿をはじめ富山トライアスロン、沼津駅伝などのレースも
すべてキングフィッシャー号(ロードバイク)に乗っていた。
身体に優しいポジションに慣れっこになっていた。
これではヤバいと木更津の前の3週間からは、
攻めのポジションに慣れるため、
ヌー号で練習する予定だったのだが、悪天候が重なり、
思うように乗ることができなかった。
ヌー号での練習不足のせいか周回を重ねるごとに、
肩の方が痛くなってきてしまい、
DHポジションのままこぎ続けることができなくなってしまった。
結局、そのままパワーが出ないままバイクパートが終わってしまう。
BIKE
1:22:37 (562/1349)

PHOTO BY KONDO
自己ベスト更新の夢がつゆと消えたものの、
せめてコースベストは出せるかもしれないと、気持ちを切り替える。
しかしランに入ってからも調子は今ひとつだった。
そんなにスピードを上げていないのに、
心拍数がすぐに上がってしまう。
昔は、暑くてもランに入ると、ガンガンスピードを上げられたのだが、
最近は蒸し暑い時のランは、どうも苦手になっている。
まだ今日はマシな方なのに、キロ5分半くらいで精一杯。
エイドで水をかぶるも、ヌル〜くて(笑)。
それでも淡々と前に進むしかなかった。
何度もトリップのメンバーとすれ違ってエールを交換する。
すると少し元気がでるから不思議だ。
周回を重ねるごとに、気持ちだけはスピードをあげているつもりでも、
実際は少しずつ遅くなっていた。
周回を終えてラストスパートをしようと少しスピードアップするも、
数人を抜いただけで、すぐに失速。
しかし最後はなんとか笑顔でゴール。
RUN 0:58:51 (620/1349)
結局、自己ベストやコースベストどころか、
コンディションの悪かった昨年よりも
タイムを落とす結果になってしまった。
スイムはまあまあだったが、やはりバイクとランはダメダメ。
課題の残るレース展開になった。
身の程を知らず、「高速コースという罠」に
完全に引っかかってしまったというわけだ。
TOTAL 2:53:39 (508/1349)
GARMINの記録はこちら→
https://connect.garmin.com/modern/activity/1941004333

PHOTO BY NAKANISHI
まぁ、旅烏のレース展開は別として、
多くのトリップメンバーが集まってくれ交流が深められたし、
沿道の多くの方にあちこちで応援をしていただき、
感謝でいっぱいだ。
日本一の参加人数と人気大会に成長した木更津。
歳を重ねても、まだ過去の自分と闘う気にさせてくれる。
そんな魅惑のコースだ。
なんやかんや言っても、やっぱり楽しいのだ。
また来年も罠に落ちてしまいそうである。

備忘録
○自転車 NU (TREK Speed Concept TTバイク)
○ウエア トリップスピードスーツ(半袖 着替えなし)、レースグローブ、バンダナキャップ(バイク)、サイクルキャップ(ラン)、靴下(バイク、ラン、履き替えなし)
○靴 ON Cloud Diver & Lime

○補給食
●前日就寝前▶アミノバイタル®アミノプロテイン●レース1時間前▶「アミノバイタル®パーフェクト」1個, 「アミノバイタル® ゴールド」ジェル1個、レース直前▶「アミノバイタル®プロ」1包●T1 ▶「アミノバイタル®アミノショット」1個,●フィニッシュ直後▶「アミノバイタル® ゴールド」1包●就寝前▶アミノバイタル®アミノプロテイン
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