天からの試練〜全日本トライアスロン宮古島大会 Jero's Eye 速報
長年トライアスロンを撮り続けてきたカメラマン
本多ジェロが切り取るJero's Eye
全日本トライアスロン宮古島大会速報
15分スタート時間が遅れるというハプニングからは
じまった第35回全日本トライアスロン宮古島大会。
雨は3キロのスイムコースを終始降り続き、海原を
泳ぐ選手たちの背中を叩き続けた。スイムアップし
てから、トランジッションへ向かうコース上も、選
手のくるぶしまで埋まるほどの水たまりができた。
スイムアップ制限時間の頃から青空が覗き、
157キロのバイクコースでは、雲間から覗く
日差しと強い南東の風に選手は悩まされた。
しかし、そのまま青空が続いたわけではなかった。
再び黒い雲に覆われ、バイクからランへのトラン
ジッションのある島の中心地一帯が黒雲にすっぽ
りと覆われ、前も見えないスコールのような豪雨が、
選手たちに襲ってきたのだ。その豪雨が去った後は、
今度は湿気がアップダウンのあるランコースを走る
選手たちに執拗に絡まりついてきて、行く手を阻む。
13時間半の制限時間まで、あと10分という頃になって、
フィニッシュ会場の競技場は、再びスコールに包まれた。
選手たちの熱い1日を祝福するかのような
清冽な天からの最後の試練であった。
来年、また宮古島で会いましょう!!
35年の歴史を盛り上げてきたトップ選手たち
左から、松丸真幸(21回大会優勝)、谷新吾選手(13回大会優勝)、西内洋行(28、30、35回大会2位)