2010年10月アーカイブ

Qちゃんロード

2010年10月22日
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昨日、徳之島に着いた。
今週末は、徳之島でレースが控えている。
口蹄疫の問題で、延期になったためだ。
ここ数日、奄美大島の大雨による被害がニュースで報道されていたので、
徳之島に辿り着けるかも心配だった。
鹿児島空港に着いた時点でも、奄美大島便は、欠航が多く、
たとえ着陸できても、空港からの道が遮断されているので、
空港から出られないかもしれないというアナウンスがあった。
徳之島も天候調査中だった。
それでも何とかプロペラ機は、揺れながらも無事、到着。
大会事務局が用意してくれた天城町営のバンガローに落ち着いた。
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取材が終わった時には、すでに暗くなり、大雨が降っている上に、
ハブが怖くて(笑)走れなかった。
徳之島は、高橋尚子が合宿をした島として知られている。
夜も、ずっと雨が続いたが、
今朝になって、小康状態で小雨になり、時折、晴れ間もみえてきたので、
バンガロー近くの「尚子ロード」と呼ばれるQちゃんが合宿の時に練習した
31.2キロのコース上を5キロのみ往復する。
結構、アップダウンあり。
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走っていると、こんな表示も......。

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しばらく走っていると、被害の出た奄美大島の島影も見えた。
こんなに近いのに、徳之島は、被害がなかったのが不思議なくらいだ。

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バンガローに戻る瞬間、晴れ間から朝日がのぞき、
虹が出た。
レース日まで、雨マークが続くが、
少しでも青空がのぞくことを願うばかり。
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週末は、2日間にわたりお台場がアツく燃えた。
土曜日は、はじめて開催された
お台場海浜公園を舞台にしたアクアスロンとエキスポ、
そして、日曜日は、日本トライアスロン選手権。
日本一の栄冠をかけてのアツい闘いが繰り広げられた。

男子も女子もドラマのあるレース展開だった。
栄光あり涙あり......。
それぞれの闘いが終わった。
真剣勝負は、観ているものに清々しい感動をあたえる。

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男子優勝した山本良介選手がフィニッシュした瞬間。
われわれペン記者は、プレス席後方にて、カメラマンごしに観る。

長年、トライアスロンのエリートレースを観て来た
ライターの茂木宏子氏が、レースの裏側を次号にてレポート。
乞うご期待。

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まだ暗いうちに、選手たちはナンバリングを行う。
昨年の覇者グレイグ・アレキサンダーも5時過ぎには会場に現れた。

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オートバイ撮影用のベストを羽織るジェロさんも朝からパワー全開。
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マークアレンと並んで、
トライアスロン界のレジェンドのひとりスコット・ティンリーが
ボランティアとして、スイムレースをサポート。
サーフィンに乗る姿が絵になる。
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早朝6時半。
プロカテゴリーの選手が、エイジ選手の30分前にスタート。
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トランジッションに並ぶプロのバイク。
最新のトレンドが揃う。
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トップ集団が次々とバイクパートへ。
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トップ選手の後、次々とエイジグループもバイクコースへと出て行った。
雲一つない、快晴。アツいレースになりそうな予感。
昨年は、トップ選手を追うプレス用のトラックに乗ったのだが、
そちらはオートバイで撮影するジェロさんに任せ、
トラックには乗らずに、エイジの人たちの動向を見ることにする。

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バイク途中のアルサルタン。
独特の風貌が、やはり目立ちます。
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バイクコースの観戦ポイントのT字路で観戦した後、
ランの20キロ&30キロ地点に移動。
そこでトップ選手の順位を把握した。
日本人トップの西内選手や日本人女子プロ唯一の参加者塩野選手も通過。
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近くのエイドステーションはこんな感じ。
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日本人のエイジの選手を応援した後、
コストコで遅い昼食。
今回、便乗させていただいたメイストームのプレスの面々。
メイストームの大西店長には、執筆もお願いしている。
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夜になっても、まだコース上にいる選手たちを取材に。
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パフォーマンス的に遅い旅烏にとって、
この時間帯に必死で前に進んでいる選手たちに
もっとも共感をおぼえるのかもしれない。
応援する声にも、力が入る。

そして、昨年の本誌3号でも書いたが、
ラストランナーを迎えた後、
日付が変わると同時に、勇壮な松明(たいまつ)踊りの後、
「ハワイ・ポノイ」のハワイの歌とともに、
フィニッシュゲートに集まった人たちが、手をつなぎ、空に翳した。
そして......
余韻とともに、アツい1日は、終わった。
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レース当日。
早朝から深夜まで、取材が続く。
取り急ぎ、ベスト10のご報告。
今回は、女子の大本命のクリッシーが、
腹痛?のため、当日出場を辞退したという大波乱の幕開けだった。
女王不在の中、
Cafrae Mirindaがランコースレコードを更新して優勝した。
総合優勝は、本誌でも単独インタビューさせてもらった McComack,Chris。
バイクもランも走りに切れがあって、
接戦を制した。

MEN 
1 McComack,Chris     8:10:37
2 Raelert ,Andreas      8:12:17
3 Vanhoenacker ,Marino  8:13:14
4 Alexander ,Craig     8:51:32
5 Tissink ,Raynard  8:16:53
6 Bracht Timo   8:21:00
7 Llanos, Eneko  8:22:02
8 Bockel, Dirk  8:22:59
9 Jacobs ,Pete 8:23::26
10 Al-Sultan, Faris  8:24:04

WOMEN
1Cafrae ,Mirinda    8:58:36
2Steffen ,Caroline  9:06:00
3 Dibens ,Julie  9:10:04
4 Berasategui ,Virginia 9:16:47
5 Joyce ,Rachel 9:18:48
6 Thuerig ,Karin  9:22:48
7 Van Vlerken ,Yvonne 9:23:33
8 Snow ,Caitlin 9:26:42
9 Bij De Vaate ,Heleen 9:27:02
10 Cave ,Leanda 9:27:42

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激走するMcComack。30キロ付近。通り過ぎるのが速すぎて、
素人の旅烏には、構図がめちゃくちゃ。
本誌にて、ジェロさんのカッコいい写真をお届けします。
街は明日のレースの準備が次々と進んでいく。
コース上は、色とりどりの応援メッセージで埋まる。

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夕方から、明日のレース取材のため、
オートバイのドライバーとミーティング。
今年はオートバイに乗れるカメラマンは、
レッドのリストバンドのみ。
選手の安全を確保するために、
昨年より、さらに厳しくなっているようだ。
ドライバーは、昨年と同じディビットさん。

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日が暮れると、フィニッシュゲイトあたりの準備も
ほぼ完了。
明日は、どんなレースが展開されるだろうか......。

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......と、明日に備えて、静かに終わりたかったのだが......。
事件発生。
ハワイで借りたレンタカーのバッテリーが知らない間にあがってしまって、
まったく動かず。レンタカー屋が、違う車を持ってくることになった。
1時間以上待って、替えの車がやってきた。
まぁ、取材中は、いろんなことがおきるものです。

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早朝練習する選手にまじってラン&スイム。
スイムコースでは、800M先にヨットがあり、
そこでモーニングコーヒーを飲むというのが、
ハワイIMで恒例になっている。
トライアスリートならではの朝の楽しみを旅烏も堪能する。
速い選手たちにまじって、選手きどりでコーヒーを飲むのは格別だ。

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レース前日。
バイクチェックインの列が続いた。

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バイクチェックのまわりには、多くのメーカーの人たちが陣取り、
市場調査に躍起になっていた。
世界で注目されている大会だということが伺い知れる。
その中に本誌に執筆してくれている
トライアスロンバイクジャーナリストの大塚氏の姿も。
ハワイでの生の情報がどう本誌に反映するかが、楽しみだ。

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エキスポ会場は、さまざまなブースが並び、
散策するだけで、かなり楽しい。
お馴染みのシューズメーカーも出展。

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流線型のバイクボトルのデモンストレーションもやっていた。
マッサージブースもある。
トライアスリートならば、何度も足を運んでしまいたくなるに違いない。

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木曜日の朝には、こんなイベントもあったようだ。
選手たちは、決戦の日を目前に、会場の雰囲気を楽しんでいるようだった。
レースまで、あと2日......。
メディア登録の後、
さっそくインタビューなどの取材開始。
マーク・アレンとも、今後の打ち合わせができた。
どんなページができあがるか、今から楽しみだ。

その後、トライアスロン界の最先端が並ぶエキスポ会場へ。
詳細については、次号にて名執筆陣たちに、解説していただくが、
とりあえず、雰囲気だけでも、写真にて紹介しよう。
ほんの一部分だが、まずはバイク関係。

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成田からコナへの直行便。
もう1日前に出発しているのか、
トライアスリートの数は少なかった。

エンターテイメントの小冊子の中に、見覚えのある顔が。
圓太郎さんではないか。
以前、圓太郎さんのブログでも書いてあった名人会の公開録音のようだ。
馴染みの出囃子とともに、圓太郎さんの落語を聞く。
機内で圓太郎さんの噺を聞けるとは、幸せ至極。
これは、幸先のよい旅になりそうだ。

日付変更線を越え、7日の午前中に聖地コナに着く。
それからスタート会場へ直行し、
メディア登録をする。

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普通メディアのリストバンドは緑色なのだが、
今回、ジェロさんは、世界中で6名だけという
大会の公式カメラマンとして選ばれたので、
リストバンドの色が、レッドだった。
これがあれば、ALL アクセス。
取材できる場所は、どこでも行けるという凄いリストバンド。
30年あまりの間、ハワイに通い続けてきたジェロさんの積み重ねや作品が、
世界に認められたと言えよう。

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大会当日は、どんな写真が撮影できるか、
乞うご期待。

綱渡りの日程

2010年10月 7日
マルタより帰国して、翌日ハワイ・アイアンマンの取材に出発という綱渡りの日程。
不在中の間に、日本はキンモクセイの香りに包まれていた。
爽やかな秋を、ほんの少し味わう。

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わずかの日本滞在の間に、
やるべき仕事は山積み。
合間に旅の準備もしないといけない。
幸い太陽がのぞいていたので、
たまった洗濯も、出発までにみんな乾いた。
再び同じものを旅行鞄につめる。
ジェロさんとともに、清々しい青空の多摩丘陵を出発。

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成田では、インターネットカフェに直行。
このブログをアップした後、
残りの仕事を片付けるつもり。
なんとか、出発できそうだ。

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メインランドのマルタ島から、
愛車のバイク、スノレパ号とともに周辺の島へ。

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まずは、マルタ島と2番目の大きさのゴゾ島との間にあるコミノ島へ。
マルタ周辺は、美しいビーチが至るところにあって、
オーシャンスイムの場所には事欠かないのだが、
中でもその美しさで名高いブルーラグーンがあるのが、コミノ島だ。
撮影で、その海に入る。
風向きの関係で、少し波が高かったが、その海の色に感動!!!

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その後、ゴゾ島に渡る。
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ゴゾ島は、人口が3万ほどしか住んでいないため、
のんびりとした雰囲気。
交通量も少なめ。ただし、アップダウンが半端じゃないところもある。
レベルに応じて、コース選びを考えた方がよいと思った。
遺跡や古い街並などをまわりながら撮影。
ジェロさんも、かなり感性を触発されたようなので、
写真のできあがりが楽しみだ。

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カーフェリーは、自転車の持ち込みを入れても往復で5.8ユーロ(700円ほど)

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マルタ共和国での滞在も、最終日。
地中海のブルーが印象的だったこの旅は、
2月発売の9号にて特集予定です。
真冬の日本のオフシーズンに、
太陽がいっぱいのマルタの魅力をお届けできたらと思います。

いよいよレース当日。
朝焼けの中、レース会場へ向かう。

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会場につくと、すでにトランジッションには多くのトライアスリートが。
バイクラックは、早いもの勝ちで、どこでも良いというのが、
いい感じ。

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フィニッシュゲートも、手作り感満載。
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スタート前、湾の反対側の街並が朝焼けに輝いてきれいだった。
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レース結果は、
2時間50分ほど。
旅烏としては、いつも通りのタイムだが、
参加者のかなりレベルが高く、
後ろから数えた方が早かった。
(旅烏よりずっと速い新鋭の女性ライターが、
詳細なレースレポートする予定。乞うご期待!)

マルタ島と周辺の島々がマルタ共和国という国を形成している。
マルタ共和国の首都がマルタ島にあるヴァレッタという街だ。
半島のように地中海に突き出た自然の城壁に囲まれた中世の城塞都市で、
イスラム教徒から聖地巡礼を守る騎士団のために造られた街だという。
街全体が世界遺産に登録されている。
マルタ滞在初日の午前中は、この騎士団の街を散策した。

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地中海に突き出した半島が自然の要塞になっている。


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古い街並み。路地がまたいい。

午後は、レース下見。
スイムもバイクもランも地中海に面したコースが設定されていて、
かなりロケーションが良さそう。
明日が楽しみだ。

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スイム会場は、こんな感じ
ヨーロッパ方面には、あまり足を伸ばさないのだが、
今回は、地中海に浮かぶマルタ島へ取材に行くことになった。

まずヴァージン・アトランティック航空でイギリスのヒースロー空港へ。
ヴァージンといえば、エンターテイメントの充実さで有名。
日中のフライトなので、なかなか眠れず4本も映画を楽しんだ。
アメニティグッズも会社のイメージカラーの深紅で、
なかなかスタイリッシュ。
IMG_0559.JPGのサムネール画像ヒースロー空港で、ターミナルを移動し、
騎士団のマルタ十字を形どったマークのマルタ航空に乗り換える。

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マルタ島に着いたのは深夜。
月明かりと街灯が、仄かに街を浮かび上がらせていて幻想的だった。


建物のセキュリティの規約上、編集部は一般公開しておりません。
あしからず。

 

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