アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン 参戦記

2017年7月27日

ヌー号、ご機嫌ナナメ

  事件はレース前日のスタート会場で起こった。

 611日、愛知県の中部国際空港を拠点に開催されるアイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン。

 このレース、T1T2、フィニッシュ地点がすべて違うというコースレイアウト。また空港とスタート地点との間の橋は、高速道路のため自転車が走行できない。準備には細心の注意が必要だ。自転車は、スタート会場で受け取ることができるバイクイベント便で宅配した。このバイクイベント便、レース後も最終的に選手に渡されるピックアップ地点から自転車を送り返すことができるので便利なのだ。今年で7回目の出場となるので、これが最善の効率のよい方法だと感じている。

 しかしひとつ問題があった。我が相棒のTTバイクのヌー号は、電動ギア。充電がなされていないとまったく動かないグータラな奴なのである。最近、どうもバッテリーの調子が悪く、宅配前に満タンに充電しても数日後に現地で受け取ると、まったく放電してしまっていることが多々あった。放電しても充電すれば動き出していたので宮古島などは、ホテルで充電して事なきを得たが、今回はレース前日のバイクチェックイン直前に自転車を受け取り、そのまま自転車をトランジッションに預けないといけない。

 ドキドキしながら、バイクケースからヌー号を取り出し組み立てると、案の定、放電していて、まったくゼロの状態。しかしこれは想定範囲内。こんなこともあろうかと、モバイルバッテリーを持参していたのだ。

 しかし......。

 なぜかモバイルバッテリーでも充電できないのだ。仕方がないので、大会のバイクメンテブースに駆け込む。メンテナンスでは、オミノウェイズの伊谷さんをはじめメカニカルが3人がかりで新しいバッテリーに変えてみたり、Di2のアップデイトをPCでしてみたり、いろいろと試行錯誤してくれた。でもまったく動かない。1時間くらいいろいろとやってくれ、最終的には、元のバッテリーに戻してアップデイトした何かの瞬間に、動くようになったが、それでうまくいったのかどうか......。誰もがイマイチ確信がもてないままバイクチェックインをすることに。

果たしてゴールまでバッテリーは保つのだろうか」という不安を抱えたまま、当日を迎えることになった。

IMG_6652.jpg

ヌー号をトランジッションに預けるも...... 


まだ動いている!?

  レース当日。自転車の並んでいるT1に行って、まずヌー号のご機嫌を伺う。幸いお腹はいっぱいの緑色の表示。ほっとして、メンバーたちと一緒に、自分の出番を待つことに。旅烏、今年からカテゴリーがあがって、男子の最終ウェーブへ。スタート時間までにかなりの時間があった。

IMG_6691.jpg

IMG_6667.jpg

 ようやく自分の順番が回ってきて、左端の2列目あたりに陣取る。第1ブイまでは、インコースとなるので、バトルを心配していたが、大外を泳いだので、それほど接触はしなかった。第一ブイを回ってからも、大外を泳いでいたが、あまりに大回りになりそうだったので、徐々に内側に入っていった。透明度は悪く何度か前を泳いでいる選手に頭を蹴られた。

 第二ブイからは、選手の塊も少なくなってきたので、インコース沿いを泳ぐ。泳力のあう選手をみつけて、コバンザメ作戦を開始し、気持ちよく前に進んだ。心配していた流れも思ったより感じずにスイムフィニッシュ。時計を見ると、最近、スイムが低迷していた割には、まずまずのタイムだった。

114_3rd-848560-DIGITAL_HIGHRES-1907_008166-8034823のコピー.jpg

 長いトランジッションを走り、ヌー号のところへ行って、すぐにご機嫌うかがい。幸い緑色の表示のままだった。

117_3rd-848560-DIGITAL_HIGHRES-1907_022809-8034826のコピー.jpg バイクは工業地帯のフラットでテクニカルなコースを4周回した後、アップダウンのある山

121_3rd-848560-DIGITAL_HIGHRES-1907_032187-8034830のコピー.jpg


 周回コースを抜けてからも、あまり脚にダメージがなかったので、なるべくDHポジションで突き進んだ。残り10キロあたりのところで、

「謝さん!」と聞き慣れた声。

 振り向くと沿道に伊谷さんを発見。

「まだ動いている。このまま、行けそう!」と旅烏。

 そのままフィニッシュ。ヌー号のご機嫌が直ったおかげで、なんとかバイクパートは3時間を切ることができた。


 ランに入ると、思ったよりは蒸し暑くなく、キロ530秒前後、坂が多いところでキロ6分くらいで走ることができた。エイドでとまって、水分を補給する以外は、気力もあり走り続けた。いつも失速する海岸線に降りてからのフラットな部分。次第に脚にだるさは出てくるが、それでも最大で落ちたのがキロ630秒で、それ以外はほぼキロ6分前後で淡々と走りきった。

128_3rd-848560-DIGITAL_HIGHRES-1907_035086-8034837のコピー2.jpg

Swim 00:40:14 439/1663人中

T1 0: 10:16

Bike 02:58:12 693/1663人中

T2 0:04:50

Run    02:04:45 593/1663人中

Overall 05:58:20 586/1663人中

エイジ20/99人中

 終わってみれば、苦手なバイクで3時間切りできたのと、総合タイムが6時間切れたのは、大きな収穫だ。

 今回は、前日はDNSも覚悟していたので、上出来のフィニッシュであった。

19104855_1373889996021548_1135929355_o2.jpg

 ちなみに......。

 ヌー号は、その後もだましだまし使っていたのだが、やはりバッテリーの調子が悪く、現在、1ヶ月近く入院中。バイクショップによれば、シマノにまでバッテリーの調査に出して、不具合箇所をチェックしているとのこと。早く元気になってくれるといいのだが(笑)。

 

備忘録

○自転車  NU (TREK Speed Concept TTバイク)

○ウエア   トリップスピードスーツ(半袖 着替えなし)、レースグローブ、バンダナキャップ(バイク)、サイクルキャップ(ラン)、5本指靴下(バイク、ラン)

○靴     ON Cloud  Diver & Lime

IMG_6666.jpgのサムネール画像

補給食  ●前日就寝前▶アミノバイタル®アミノプロテイン●レース1時間前▶アミノバイタル®パーフェクト」1, アミノバイタル® ゴールド」ジェル1個、レース直前▶「アミノバイタル®プロ」1T1 アミノバイタル®パーフェクト」1, アミノバイタル® ゴールド」ジェル1個●バイク▶「アミノバイタル®パーフェクト」2個(X-LAB TORPEDOに入れて、バイクパート中に飲み干す) アミノバイタル®プロ」2(オブラートに包み、弁当ボックスに入れて1時間に1包摂取)T2アミノバイタル®パーフェクト」1, アミノバイタル® ゴールド」ジェル1個●ラン▶「アミノバイタル® プロ1包(10キロ地点エイドで摂取)●フィニッシュ直後▶「アミノバイタル® ゴールド」1包●就寝前▶アミノバイタル®アミノプロテイン


トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.triathlontrip.com/mt/mt-tb.cgi/853

建物のセキュリティの規約上、編集部は一般公開しておりません。
あしからず。

 

2017年8月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31